理事長・副理事長所信

2015年度 理事長所信

                     
一般社団法人三次青年会議所 第63代 理事長 杉原 利明

スローガン「サキガケ」
      ~誇れ!雄々しき日本の心~

はじめに
「倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(やまごも)れる 倭(やまと)しうるはし」
倭建命(ヤマトタケルノミコト)が故郷を思い詠んだ歌が示すように、かつて日本は素晴らしい場所でありました。
しかし、自然への感謝や畏怖の心を忘れた現在の我が国は、乱開発による国土の破壊から災害を誘発させ、はたまた、人間の力では制御できない原子力に頼った結果、愛する故郷へ帰れない国民を生み出すなど、この歌に詠まれた価値観は失われているように思えます。さらに言えば、連日のように飛び込んでくる目を覆いたくなるような事件、事故も後を絶ちません。
和を重んじてきた国柄はどこへいったのでしょうか。我々の祖先が命をかけて守ろうとした日本は今の日本でしょうか。
問題の根本には、心の荒廃があると考えます。「自分さえ良ければいい」という自己中心的な考え方が社会を覆い、家族や地域の絆は薄れ、国を愛し守ることにも無関心となり、本来日本人が誇りとした「誠実・信義・礼節・勤勉」などの美徳は過去のものとなりつつあります。
こんな時代だからこそ青年会議所の理念である地域社会の正しい発展と世界平和を実現させるために、JAYCEEとして、いや、JAYCEEである前に日本人として、やらないという選択肢はありません。やるしかないのです。

〈基本方針〉
1.日本の原点に立ち返る ~日本国史の把握~
2.次世代教育の実践 ~古来の教えを今に生かし、直面する問題を古来に学ぶ~
3.誇りを持って受け継がれる故郷の実現に向けて ~「新三次創造元年」~
4.会員拡大 ~これまでも、これからも~

1. 日本の原点に立ち返る ~日本国史の把握~
我が国は、明治開国以来の過度な西洋化による物的繁栄の代償として、自国の伝統や文化への誇りと自信を失ってしまいました。また戦後は、自国の歴史を断罪し先人の労苦の上に今があることを忘れてしまった結果、日本人の心は根無し草のようにさまよっています。日本がこれほどに原点を失った時代はないのではないでしょうか。
国家観の崩壊、少子高齢化、エネルギー問題等、日本が世界に先駆けて試練の時代を迎える中で、目の前に立ちはだかるこれらの大きな壁を乗り越えるためには、日本人が同じ目標や価値観を共有し、心を一つにしてあたらなければなりません。しかし、個人主義や無関心が蔓延する今の状況でそれが出来るでしょうか。
「砂上の楼閣」という言葉がありますが、土台がしっかりしていなければどんなに繁栄しようとも足元から崩れてしまいます。今まさに国家の繁栄がもろくも崩れ去ろうとしている時だからこそ、我々は「磐(いわ)」の上に立たなければなりません。日本にとっての「磐(いわ)」とは日本の歴史・伝統、国民精神であると考えます。この国の機軸をはっきりと国民が認識していないことに今の問題があるとの思いをもとに、国史を我が国の成り立ちから学び、日本人が古来より受け継ぎ、大切にしてきたものとは何かをしっかりと学ぶ場を作ります。

2. 次世代教育の実践 ~古来の教えを今に生かし、直面する問題を古来に学ぶ~
「グローバル化」が急速に進む中で、国際社会の中で活躍ができるのは、どんな人間でしょうか?
英語は流暢だが、日本の事は何も知らず、考えようともしない人間でしょうか?私は、英語が上手く話せなくとも、話す内容、つまり、日本の事、国際問題、自分のアイデンティティについてしっかりと自分の言葉で語ることができる人間であると考えます。
言うまでもなく、日本は建国以来2674年間、神話・信仰・言語・国民が一瞬も途切れたことのない世界最古にして、奇跡の国です。
中でも、縄文以来育まれてきた大和言葉を基礎としたわが国の国語は日本人の情緒やものの捉え方など豊かな心を育んできた世界最高の言語と言っても過言ではないでしょう。しかしながら、戦後、GHQによって国家と国民を分断する様々な政策が行われるなかで、その国語が歪められていると感じざるを得ません。
国語を失うこととは、すなわち、日本の魂を失い、先人たちから受け継がれてきた全てのことを無にすることに他なりません。
現在、国語が他教科と同列に扱われ、初等教育において古典は教えないにも関わらず、他国語である英語は教えるという本末転倒とも言える事態がおこっています。「グローバル」という言葉だけに踊らされていると思うのは私だけでしょうか。生きていくための手段や技術を学ぶ前に、身に付けるべきことがあるはずです。
古(いにしえ)の典(のり)から、我々の祖先が築きあげてきた日本人らしいものの考え方や大切にしてきた生き方などに誇りを持たせ、日本に生まれた幸せを感じてもらいます。

3. 誇りを持って受け継がれる故郷の実現に向けて ~「新三次創造元年」~
 三次のみならず、全国的に地方の人口減少が続いており、このままでは25年後には全国の自治体の半数が存続の危機に瀕するというようなこともささやかれています。では、地方はこのまま終わってしまうのでしょうか。未来に希望は見出せないのでしょうか。
いや、私は必ずや立ち上がれると信じています。
これまで、子供達の三次への純粋な愛や思いを聞かせていただく場面に数多く出会わせていただく中で、社会に対し無関心やあきらめを口にするのはむしろ大人の方なのだと気付かされることがありました。
青年会議所が地域から社会を変えようとするならば、我々が率先して行動することはもとより、次代に繋がる芽を出させ、その芽を広げていく必要があると考え、地域のリーダーとなる人物と共に思いを共有し、行動していきたいと思います。
3月に尾道松江線が全線開通することにより三次に大きなインパクトを与えることとなる本年を「新三次創造元年」と位置づけ、目先のことではなく、これからの三次これからの地方のあるべき姿を具現化するため、子供達と地域の有志を結びつけ、新しい価値観の創造、産業の創造などによる持続可能な社会の実現に向けての調査研究をして参ります。

4. 会員拡大 ~これまでも、これからも~
日本の近代史を振り返った時、日本を揺り動かしたのは、その時代を憂いた青年の熱い心、志だったのではないでしょうか。国や地域、未来を思う気持ちが行動へと移させたのです。
その思いは、62年前に三次の発展を願い、この地に青年会議所を立ちあげられた先輩方も同じであり、常に先駆けとして運動を展開してこられた諸先輩方の思いの一つひとつが今の三次を創っていると信じます。
市民はもとより様々な団体と協力して地域社会の正しい発展を目指す上で、中心となり得る団体は、いつの時代も次代に繋がる種をまき続けてきた三次青年会議所をおいて他に無いと考えます。
会員拡大は決して組織のためではありません。紛れも無く我々が愛する故郷や子供達のためであるという強い思いをもって取り組んで参りましょう。

おわりに
我々が正しい理念のもと、確固たる信念を持って運動をしなければ、信頼と協力は得られず、その思いは広がっていきません。
無私の精神を胸に、高く清らかな志で、共に歩みましょう。
すべてはかけがえのない未来のために。
今をおいて他に、その時はないのです。

諸先輩方をはじめ、関係各位の皆様には倍旧のご指導、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、私の理事長所信とさせていただきます。一年間、よろしくお願い申し上げます。

2015年度副理事長所信

                     
誠の地域創造部門 副理事長 福原 一欽

現在の日本は、グローバル化の進展、少子高齢化や生活習慣の変化によって、新たな社会システムの構築が求められています。私たちの地域でもこれから急速な高齢化が進むことによって、生産年齢人口の減少や地域の担い手不足によるコミュニティの低下が懸念されています。また現代の子ども達は、精神的な成長を遂げるための環境が不足しており、人を思いやる心の欠如と、大人の関心の低さがこれらの問題を招いているとも言えます。
 そこで、子ども達が健やかに成長するためには、まずは私たち大人が子どもの抱える問題に直接向き合い、子ども達が作ってしまった「限界の枠」を取り払い、夢や希望を持つことの大切さを伝えることが重要であります。人づくりこそが地域づくりに繋がるのではないでしょうか。子ども達が夢を持ち続けられる環境づくりこそが我々青年会議所の責務であり、次代を担う子ども達の魁となるべく率先して行動を起こさなければなりません。

尾道松江線全線開通する本年、スローガン「サキガケ」のもと、誠の地域創造部門では、新春放談をはじめ、三次市の自律的で持続的な社会の実現に向けた事業を調査・研究いたします。私たちの身近にある地域資源は市民に十分に理解されているとは言えず、三次の魅力として十分に活かしきれていないのが現状であります。自然・文化・スポーツなどのあらゆる分野に秘められている地域資源の価値を理解し、三位一体となり、この地域をさらに磨き上げることが必要であります。そして、この三次の特色を最大限に活かし広く発信することで、地域とのつながりを直接感じ、市民に愛着と誇りをもっていただくと同時に、日本の未来を拓く子どもたちには実社会で生きる力や世の中に貢献したいと思う心を育むための学びの機会を提供し、「この三次に住んで本当に良かった」「この三次に生まれて良かった」と思ってもらえるような、新三次創造の実現に向けて力強い運動を行います。

おわりに、会員諸兄ならびに関係各位の皆様には絶大なるご支援とご協力を賜りますよう、
心からお願い申し上げるとともに、杉原理事長のもと誠の地域創造部門副理事長という大役を仰せつかり、「誠の地域創造」、誠の文字の通り言ったことを成すべくこの一年精一杯活動してまいる所存でございます。

2015年度 室長所信

                     
愛郷のこころ育成室 室長 黒瀬 秀哉

テーマ 『敬天愛人』

事業方針
日本国の幕末に『小人は己を利せんと欲し、君子は民を利せんと欲す。己を利する者は私、民を利する者は公なり。公なる者は栄え、私なる者は亡ぶ』と言った名言が残されております。
近年、経済的且つ近代的な国に育った日本国は、生活の利便性や衣食住等を含めた娯楽の充実性が高まる中で、更なる要求を充たすべく経済活動が営まれる傾向が強くなったと感じております。
そのためか、現在の社会情勢に目を向けると、自己の欲望を求め他人が犠牲となる不幸な事件が多発する排他的な時代へ突入しました。
本来、日本国は心を重んじる国で、私たちの身近にも、五穀豊穣に感謝の意を示す祈年祭や新嘗祭等の祭りの由来を通しても、愛郷心といった錦の精神を感じとる事も出来ます。
物理的な豊かさを求めるがゆえ、心の豊かさを失いかけている今こそ、私たちは、温故知新の想いで原点に立ち返り、崇高な価値観の礎に社会的な成長が促されていく新たな時代の幕開けに向かい、魁、行動する時を向かえております。
本年、当室は幕末の雄である西郷隆盛の『敬天愛人』を掲げ、『国』に対し慈愛を持って接することを重んじ、『人道』として常に命の尊さを慈しみ、国や人のために貢献し行く清廉誠実な社会の構築を目指し活動すると共に、少しずつ地に芽が育つように、地域・次世代を担う子供達とコミュニティーを図りつつ共に学ぶ共育活動を進めて参ります。
結びに、関係諸兄並びに関係各位の皆様の真心に感謝すると共に、変わらぬご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

事業計画
1.理事長の諮問事項の検討と答申
2.歴代理事長会議の開催
3.OB総会開催への協力
4.「第40回三次きんさい祭」への協力
5.清き日本の心再生委員会との連絡調整
6.会員拡大の実践

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