2020年度 理事長所信
一般社団法人三次青年会議所 第68代 理事長 佐々木 勝利
スローガン 「 万里一空 」~揺るぎない挑戦・前進~
<はじめに>
1953年、我々のまちに青年会議所が誕生し、それから67年という長い間、青年会議所はこのまちに存在し続けています。当時からは想像も出来ないような時代に移り変わり、常識的な価値観や物事に対する価値観も大きく変わりました。その「常識」という言葉の存在さえ戸惑いを覚える時代になったのではないかと感じております。それらはきっとこれからも大きく変わり続けていくことは想像するに難く(かたく)ありません。ではなぜ変わり続ける時代に対し絶えることなく青年会議所は存在し続けてこれたのか。我々はその意味を今一度再認識し、理解しなければならない。
「山水三千世界を万里一空に入れ、満天地とも攬(まとめ)る」と宮本武蔵が長年の修行で到達した精神境地を歌った言葉がありますが、これは動揺せずに冷静であることが望ましいという心の持ちようを説いているのですが、目標や目指しているものを見失わずに努力し続けるという意味でもあります。我々も現実と未来を万里一空の思いで見つめ、青年会議所会員としての誇りを胸に秘め、「明るい豊かな社会の実現」の為、挑戦・前進し続けて参ります。
「会員育成」
前年度、三次青年会議所には多くの会員を迎える事が出来ました。皆が、同じ理由で入会を決断したのではないと思いますが、これからは青年会議所のメンバーとして青年会議所の掲げる「明るい豊かな社会の実現」を目指して三信条のもと、共に活動をして頂くことはもとより、会員である以上は地域や会社のリーダーとして認められる人格者となって頂かなければ、この会に入会して頂いたメリットは感じてもらえないと思います。修練を積み重ね、奉仕の精神を持った活動を磨き上げる事で責任感が強く、物事を受け止められる強いリーダーが生まれるのではないでしょうか。私自身がそのお手本となり、自らの背中で新入会員の成長へと導いていく所存でございます。
我々が諸先輩方からの意思を受け継ぎ育てて頂いたように。
「まちづくり」
地方創生元年から早5年が経過しました。地方の各市町で少子化問題や過疎化問題を含む社会問題が更にうねりをあげて襲いかかってきており、三次市も様々な施策を打ち出し懸命に人口の増加を図るべく、問題解消に向けて取り組んでおられます。中でも子を産み、育てる環境としては全国的に見ても優遇されたまちになっていることは最も重要で素晴らしいことだと思います。また交流人口の増加を目的に妖怪博物館や観光資源を生かした取り組みにも力を注いでおり、ますます地域活性に拍車がかかってくることだと感じております。これらはこれから直面する問題に対して根本的な課題を解決できる手段である事は間違いないと思いますが、私は実際に三次市の活性化に直結する生産人口の減少に歯止めをかけなければ、この問題は解決されないのではないかと考えます。そこで我々青年会議所は次世代を担う地元の若者に対し、各諸団体と手を取り合い、持続可能な社会の構築を念頭に置いて、三次市の将来を見据えた魅力あるまちづくりや、当事者意識は勿論の事、愛郷心や、故郷の大切さを育む活動を積極的に行うことで、若年層や将来の三次市を担う若者の市外流出を留め、生産人口の増加に繋がる取り組みを行っていきたいと思います。
明るい豊かな社会の実現の為に。
「会員交流」
青年会議所は組織で運営されています。会員一人一人に役割があり、活動を日々行っていますが、まずは会員同士の強固な絆が無ければ、その組織は組織として機能しません。女性会員の感性と発想力。男性会員の決断力と行動力。双方の調和でしっかりと手と手を取り合い、誰一人取り残さない組織づくりが、更なる発展に必要不可欠だと私は確信しております。まずは互いの事を知り、認め、助け合える仲間づくりを行って参ります。
真の友情を築きあげる為に。
「会員拡大」
会員の拡大なくして青年会議所の活動は発展しないと思います。まちづくりや次世代の愛郷心の育成を本気で取り組んでいる団体は青年会議所だけだと私は確信しております。会員一人一人がJCに誇りを持ち、胸を張って市民から求められ魅力ある活動をしていればおのずと同世代の人たちが共感を生み、同志が自然に増えてくれる事だと確信し、活動PRを積極的に行って参ります。
「結びに」
メンバーの皆様へ
私が一年間理事長として皆様に対し、様々な活動を行っていく中で、無理を申し上げること、厳しい事を申し上げること、多々あるかもしれません。しかし、それは英知と勇気と情熱をもって、まちや会員の成長を考える思いがあるからこそだと受け止めて下さい。どうぞ一年間宜しくお願い致します。
先輩諸兄の皆様へ
これまでの青年会議所活動を諸先輩方の指導のもと7年間、一所懸命に行ってきた所存ではございますが、何分まだまだ若輩者の私です。68年間の重みをしっかりと背負い不眠不休の覚悟で職務を全うしていく所存でございます。これからも変わらぬご指導賜りますようお願い申し上げます。
2020年度 副理事長所信
会員拡大部門 副理事長 今田 俊平
「私たちは繋ぎ手」~拡大は永久に~
三次青年会議所がこのまちに産声をあげ68年を迎え、JCしかない時代からJCもある時代へ変わったと言われますが、私は青年会議所だからできること、青年会議所にしかできないことが必ずあり、そこに人は魅力を感じてもらえると信じております。
近年、全国的にも進んでいる会員減少は、我々が追い求める活動の幅、そして新たな出会いの中に多くの学びや発見があるならば、その可能性を狭めてしまうものであり、我々一人ひとりには、この価値ある団体をまだ見ぬ未来のJAYCEEへと繋いでいく「繋ぎ手」という役目があります。
まずは、2020年度会員拡大部門 副理事長を務めさせていただくことを心より感謝申し上げます。副理事長として会員拡大へと1年間向き合うにあたり、最大の使命は現役メンバーが青年会議所に対し自信と誇りを抱いていただくことだと感じています。20代、30代からなる青年期のかけがえのない時間に、お互いを研鑽し合える最高の友と、自らを成長させる最高の機会が三次青年会議所にはあります。このかけがえのない時間をより価値あるものにするのであれば、友を知り、まちを知り、先輩諸兄が紡いできた歴史を知り、そして、我々が所属する青年会議所は一体何のために存在しているのかという学びをより深めるべきです。その学びこそがメンバー自身を成長させるとともに、青年会議所に対する自信と誇りにつながるものと考えます。自信と誇りを抱いたメンバーが輝けば輝くほど、新たな友との出会いが生まれ、無限の発見と学びにつながり、その可能性は無限大に拡がっていきます。
青年会議所は40歳卒業というルールの中で活動しており、新しい仲間が入会しなければ組織自体が継続していかないという特徴があります。つまり、「拡大は永久的な活動」なのです。三次青年会議所は昨年、会員拡大に注力した結果、多くの新しい仲間が増えましたが、全国的に青年会議所メンバーが減少しているという現状も踏まえ、引き続き会員拡大に取り組んでいかなければならず、会員拡大をしていくためには、新たなメンバー候補者と出逢う「きっかけ」を創らなければなりません。
その「きっかけ」から、我々、メンバー一人ひとりの魅力こそが三次青年会議所の価値であることを感じていただき、その様な魅力ある同志を一人でも多く募っていき、私たち自身が、三次の明るい豊かな社会の実現のため、挑戦・前進して参ります。
2020年度 副理事長所信
まちづくり部門 副理事長 岩崎 博文
「自信と誇り」~未来に繋がるまちの創造~
平成が終わり新たに令和の時代が幕を明け誰もが希望に満ち溢れた新しい時代になる事を願い望んでいます。しかし現在日本は、様々な問題を抱えており、中でも少子高齢化による急速な人口減少は日本経済を衰退させる深刻な問題となっています。このような状態では希望に満ち溢れた時代と感じることはできないのではないでしょうか。
三次市においても同様の状況の中、様々な施策を打ち出し人口増加に向け取り組んでいますが全国的に進行する人口減少を覆し、増加を実現することは容易ではありません。人口減少・少子高齢化のスピードを緩和・制御するとともに人口減少に適応しながら、これらによる問題を回避・低減し、持続可能な地域社会を構築していくことが必要であり、地域住民一人一人がまちづくりに関心をもち地域を取り巻く社会環境をより一層知り、地域の抱えている問題の発見や、解決策を見出し、まちづくりの活性化に貢献できる若者の育成が必要不可欠です。
本年度、まちづくり部門では、生産年齢人口の減少に歯止めをかけることを最重要課題ととらえ、このまちで産まれ育ち、生涯を通して夢と希望の持てる地域社会を築き、更に発展へと繋ぐため、我々青年会議所が柱となり官民と地域住民が一体となって、運動を展開することが重要であると考えます。
まちづくりは人づくりであり、次世代を担う若者に三次市の豊富な資源である自然・歴史・伝統・文化から郷土に対する愛郷心を育み、また、このまちにある様々な企業の魅力や可能性を感じることで、我々のまちに自信と誇りを持ち時代の変化に対応できる主体性のある人財の育成に向け活動してまいります。その先に若者達の流出の緩和、生産年齢人口の増加、ひいては、未来に繋がるまちの創造の実現に向かうことと確信しております。
終わりに、67年の長い歴史と実績をもつ三次青年会議所の副理事長という大役を仰せつかり成長の場を与えて頂いた事に感謝し、次代に繋がるまちづくりに挑戦してまいります。関係諸兄並びに関係各位の皆様には、絶大なるご支援、ご協力賜わりますよう、心よりお願い申し上げます。
2020年度 副理事長所信
会員育成・交流部門 副理事長 藤田 真悟
「同心協力」
我々青年会議所は常に地域貢献、意識変革とは何かを考え、「明るい豊かな社会」の実現という目的に向かって、英知と勇気と情熱をもって全力で突き進む存在でなくてはならないと思います。
近年、高度情報化社会に突入し、社会が成熟していく中で、様々な形の団体が生まれ、その活動は多様性を増しています。この地に青年会議所が誕生して67年が経ちました。県内の青年会議所の中でも3番目に長い歴史を持ちます。三次青年会議所が、ここまで長く存続している意味を再認識する必要があります。
本年度は今一度原点に立ち返り、青年会議所が目指す未来、青年会議所でやるべきこと、そしてその運動の価値について学び、そのことを全会員が深く理解することで『高い意識を持った人づくり』を行なうことが盤石な組織作りに繋がるものと捉えます。青年会議所の三信条である『奉仕、友情、修練』という信念のもと協力しながら事業を行い、活動を通して会員の資質向上を促していき、リーダーとなりえる人格者を育て社会に輩出してまいります。
そして、強固な組織を作るためには個々の信頼関係が必要であります。活動を通し学んだその高い志を共有し、尊敬しあうことで信頼関係をより強固なものとし、会員一人一人が自分の力を存分に発揮できた時、三次青年会議所はより一層の発展を遂げるものと確信致します。また、青年会議所の活動を行っていく上では家族の理解と協力が必要不可欠です。家族の皆様に日頃の感謝の気持ちを心から伝え、成長していく姿を間近で見ていただくことで、この青年会議所活動に対する理解を深めてまいります。
おわりに会員諸兄ならびに関係各位の皆様には絶大なご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げるとともに、佐々木理事長のもと、67年の歴史を持つ三次青年会議所が更に盤石な団体となるよう精一杯活動してまいる所存でございます。