2021年度 理事長所信
一般社団法人三次青年会議所 第69代 理事長 富士原 功二
スローガン 「 未来を切り拓け! 」
<はじめに>
新型コロナウイルス感染拡大は、政治、経済、教育、文化活動と様々なところに影響を及ぼしており、私たちの日常はすべて変わってしまった、あるいは変わらざるを得ない状況になってしまいました。
凄惨な戦争の直後、我々の敬愛する諸先輩方が日本に青年会議所を誕生させ、復興から世界に名だたる日本の隆盛を築いてまいりました。青年会議所が誕生してから今日に至るまでに様々な国難を乗り越えてきましたが、今回ほど国による、あるいは地域による差がなく、等しく同じ災難に当事者として見舞われることはなかったでしょう。
今までの地域・分野ごとの災害は『日常を取り戻す』が主軸におかれていましたが、今、人々が求められているのは『新たな日常の構築』であり、我々青年会議所においても今一度ビジョンを明確にし、どのような状況でも活動を行える新たな体制を整えていかなければならない時代に突入したのではないかと考えます。本年度、未来を切り拓き、新たな時代を築いていくのは、今も昔も変わらず若者であり、我々青年会議所であると自覚し新しい時代を創造していく希望溢れる年となるよう邁進してまいります。
〈基本方針〉
未来を切り拓くまちづくり
未来を切り拓くひとづくり
広島ブロック大会の開催機会
未来を切り拓く会員拡大
【未来を切り拓くまちづくり】
地方の疲弊、東京の一極集中が問題視されて久しい現在において、働き方改革、あるいはこの度の国難の中で生まれたビジネスのリモート化・仕事への考え方の変容は地方において一つの良い機会といえます。新しい日常が生まれる中、広島県三次市という立地・インフラ整備状況を考えた際、社会増を狙える十分すぎる資質が備わっていると考えます。変わりつつある時代の中、チャンスには敏感に、課題は真摯に捉え改革し、特徴・特性を考え抜いた新しい三次への変革を目指し、地域の未来を切り拓いていくべく調査・研究・事業展開を行ってまいります
【未来を切り拓くひとづくり】
今日まで三次青年会議所諸先輩方が明るい豊かな社会を目指し活動して早69年となります。その道のりはもちろん平坦なものではなく、時代の変革や災害など多くの課題に対し取り組んできたからこそ、現在の『JCがある』という立ち位置を確立するに至ったものであると考えます。現在我々が暮らす地域においても課題はまだまだ山積しいている中に新たな問題が生まれ続けている状況です。つい目先の問題にとらわれがちですが、大局を見据えて、どんな困難なことでもあきらめず、挑戦し続ける姿勢を見せていかなければならないのが青年会議所の会員としての精神だと考えます。本年度、会員それぞれの特徴をより活かしさらに伸ばしていくとともに、会員同士の繋がりを強め、それを支えてくれる家族に感謝と敬意を表せるよう努めながら、地域の明るい未来を切り拓く人材へと成長してまいります。
【広島ブロック大会の開催機会】
第51回広島ブロック大会がこの地域で開催されます。ブロック大会は広島ブロック協議会の運動の集大成の場であり、併せて主管地である三次の魅力を最大限に発信する絶好の機会となります。一人でも多くの青年会議所会員、また市民や県民の皆様にご参加いただけるよう、効果的な広報活動を行なうとともに、魅力のあるコンテンツを創り上げてまいります。また、ブロック大会の成功という大きな目標をメンバー全員で共有することにより、LOMの結束力をこれまで以上に高めていくとともに、OB交流会では、今までの経験や意見交換を積極的に行い、特別会員の先輩方とも一丸となれる三次青年会議所らしいブロック大会の実現を目指します。
【未来を切り拓く会員拡大】
三次市には年々減少傾向にあるものの20歳~40歳までの青年が9,000人以上います。私は三次青年会議所に入会してから色々な活動を通じて、様々な学びを得ました。青年会議所とは自分の可能性を良い方向に切り拓いてくれた存在のように感じており、私のように地域に対して行動を起こせなかった青年が青年会議所に入会し、地域の未来について考え、行動を起こし始めたら地域はどうなるでしょう。今よりも希望あふれる地域になるのではないでしょうか。本年度、より多くのメンバーとともに地域の未来を切り拓いていけるよう会員拡大をしてまいります。
<おわりに>
本年度理事長を拝命させていただくにあたり、地域の未来、ひとの未来の可能性を切り拓いていけるよう全力で挑戦して参りますので、先輩諸兄をはじめ、関係各位の皆様方には、倍旧のご指導・ご鞭撻・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます
2021年度 副理事長所信
まちづくり部門 副理事長 増原 誠二
「魅力を育む」
三次青年会議所はいつの時代も変化に即応し、その地域の課題に向き合い率先して行動してまいりました。
それは今日でも、そしてこの先も変わらず脈々と受け継いでいくことが使命だと考えます。
その近年永らく課題と言われている、東京圏への一極集中は止まることなく、
この広島県の人口も1983年以来維持してきた280万人を36年ぶりに割ることとなりました。
昨年は新型コロナウィルスの影響により、転入者が増えなかったことも要因のひとつに挙げられますが、コロナ禍などといわれ始めた2020年2月にも、この広島県は転入から転出を差し引いた人口移動数がマイナス8000人超と、転出人口が全国ワースト1位となるなど、なかでも若い世代を中心に就職や進学による大都会への転出が響き、就職先や地域の魅力が伝わっていない結果が如実に表されてしまっています。
このような状況は私達の住む三次市においては近年始まったことではなく、合併時から自然減、社会減を併せ約1万人もの人口減少が進んでいます。
全国的に進む一極集中に歯止めをかけることは容易ではないかもしれません。しかし「まち・ひと・しごと創生基本方針2020」にもあるように、地方への移住・定着の推進が謳われ、リモートワーク等の普及による移住の推進も方針に盛り込まれており、新たな暮らしのスタイルを確立する上で、地方にとっては未来を切り拓くチャンスと捉えることができると考えます。
また昨年私たちは、強制力は無いものの外出自粛の要請や県をまたぐ移動制限などを経験しました。それにより今までよりも多くの時間を身近な場所で過ごすこととなりましたが、改めてこの地域の魅力を再確認した機会も少なからずあったのではないでしょうか。
本年度まちづくり部門では、もとより豊かな自然に囲まれ育まれた産業や観光など、数多くあるこの地域のコンテンツに、新たな付加価値とは何かを調査・研究し、市内外への発信を行い、交流や賑わいの再活性化を目指し、地方創生の方法を模索していくとともに、雇用の維持や事業の継続、自律的な地域経済の構築を目指し活動してまいります。
結びに本年度、副理事長という大役をいただき、成長の場を与えていただいたことに感謝するとともに、この三次市に絶えることなく受け継がれてきた伝統に恥じぬよう努めてまいります。
2021年度 副理事長所信
人材交流部門 副理事長 福間 徹
「為せば成る」
昨今、コロナ禍により、社会の様々な事に影響を与えております。その中で厚生労働省が推進する「新しい生活様式」により社会の無縁化がより一層進んでいき、今後を取り巻く生活様式は一変されると予想されます。沢山の情報が溢れ、混沌とした情勢が続いていくでしょう。そのような中でも私たちにできることは、人と人との繋がりの大切さを再認識し明るい豊かな社会の実現をより加速し、未来を切り拓いていく人財を育成する事です。
「為せば成る、為さねばならぬ、何事も成らぬは人の為さぬなりけり」
江戸中期の大名上杉鷹山の残した名言にもあるように、どんな困難なことでもあきらめず挑戦し行動していく事が人の為、自分の為になる。
この名言は、私が困難にぶつかった時に思い出す言葉です。新たな事を始める時、それを模索し立ち止まってしまった時、不器用でもがむしゃらでも行動することで未来を切り拓いていけると信じているからです。
諸先輩方が築き上げられた三次青年会議所の会員として恥じぬよう、三次市の未来を切り拓いていく為に、どんな困難なことでもあきらめず挑戦し、個性を伸ばし、強固な三次青年会議所となることで、必ず社会の発展の一助となります。
そしてJC活動を行っていく上で必ず必要なのが会社や家族など、大切な人たちの理解と支えです。身近な大切な人たちとの時間も大事にしながら、青年会議所の活動を行っていますが、これまで以上に私たちが目指している明るい豊かな三次市の未来を共有し、青年会議所の活動をより理解してもらえるよう絆を深め、日頃の感謝と敬意を形にできるようにしていきます。
おわりに、卒業年度に副理事長という大役を与えて頂いた事に感謝をし、冨士原理事長の掲げる基本方針に基づき活動を行い、誠心誠意活動してまいります。関係諸兄並びに関係各位の皆様に、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2021年度 室長所信
広島ブロック大会推進室 室長 宍戸 敬宣
「絆」
我々、三次青年会議所は2021年度広島ブロック大会を主管するという大役を仰せつかっております。まずはこの事業を三次の地にて開催できることを素直に喜び、この地に青年会議所という団体を途切れることなく綿々と後人に繋いで頂いたことを特別会員の皆様へ感謝するとともに、このような事業を持ち帰ってくれた会員の努力に敬意を表したいと思います。
ブロック大会はブロック協議会の事業の中でもとりわけ大きな規模であり、県内各地から様々な人が集まり三次の素晴らしさを伝える大きな機会となります。これを成功させることによって広島県内の皆様はもちろん、三次市民の皆様にも「魅力溢れる三次」というものを感じて頂けるのではないでしょうか。
更にはブロック大会主管という大役を通じて会員の成長や相互理解が深まることも期待できます。しかしながら、大きな事業に取り組むには会員の力を一致団結させ、一丸となって向き合う必要があるのはもちろんですが、本質的なことをもう一度確認することが大事だと思っております。例えば我々の団体の歴史や伝統、精神等です。これらを本当の意味で理解し、学ぶことはブロック大会を主管するにあたり非常に大事なことのように思います。故きを温めて新しきを知るという言葉もありますが大きな事業を目前にして、今一度初心にかえり、自分達は何を目指してどのような活動をしていくのかをもう一度考え、その上で新しい価値や方向を模索していきます。
本年度、広島ブロック大会推進室では、会員がより創造的で革新的な感覚から第51回広島ブロック大会に向き合える環境づくりに邁進していきたいと考えております。
令和の時代になり、ありとあらゆる物の変化の速度が著しく速くなっております。このような時代だからこそ変えるべき物と頑なに守っていくべき物を理解して、会員一同でその価値観を共有しながら、冨士原理事長、そして藤田実行委員長のもと広島ブロック大会を成功させるために必要な事業を展開してまいります。
【事業計画】
・特別会員の皆様との絆を深め、青年会議所の歴史を学ぶことを目的とした交流事業
・第51回広島ブロック大会成功のため会員の団結を強固にする事業
・第51回広島ブロック大会をサポートする事業
2021年度 室長所信
会員拡大室 室長 今田 俊平
「実践躬行(じっせんきゅうこう) 」 ~まずは行動せよ~
令和2年2月来、新型コロナウイルスの感染が拡大の一途をたどり、政府からイベント・集会等の人が密集する場所への参加や不要不急の外出等への自粛要請が出されたことにより、全国各地青年会議所における拡大活動についての影響は甚大なものでありました。それは三次青年会議所においても同様でした。そんな状況下でも未来を切り拓くために、私達は行動し続けなければなりません。
「青年会議所に入って、何を一番得られるのか?」と聞かれると
「一生つきあえる“仲間”に出会えた」そう答える人が、大半ではないでしょうか。
私自身、拡大活動をして分かったことがあります。それは「人は自分のためではなく誰かのためなら、何倍でも強く動ける」ということです。青年会議所の魅力や設営を実際にメンバーとともに活動し、運動を理解してもらうようブランディングをしていき、「自分もやりたい」と思ってもらうことが、拡大にも繋がる近道なのです。
拡大は大変だと思っていませんか。そんなことはありません。新しい仲間と出会えるチャンスであり、自らの成長の場にもなります。青年会議所は様々な年齢、仕事、性格の人の集まりです。時には、価値観の違いを感じることもあるかもしれません。ただ、だからこそ良いとは思えませんか。人生の中で、こんなに深く友達以外で地域の事を話せる仲間を作れる会が他にあるでしょうか。今年の会員拡大室のテーマは「実践躬行」です。行動なくして何も生まれません。「無理と思う前に、まずはやってみましょう」を基本理念に、今年は「全員」で拡大を出来る仕組みを作り、訪問だけではなくSNSなど様々な手法を用いて、拡大に繋げるようにしていきます。
さらに、三次青年会議所の未来を切り拓き続けるためには、会員の幸福度をより上げる必要があります。そのために一人ひとりの会員が日々、家庭、仕事、交友関係、青年会議所活動を充実させ、また活動を通して苦楽をともにした仲間との絆を深めていくことで、自ずと一人ひとりの会員の幸福度がより上がり、その関係の中から入会者が現れる、また一人がひとりを紹介できる関係性が出来るはずです。
青年会議所はまちのために行動する団体です。まちを良くしたいと本気で想う若者がいる限り青年会議所の会員拡大は必ず成功し再び青年会議所の隆盛が訪れるのではないでしょうか。
終わりに、今年度も引き続き2021年度会員拡大室 室長を務めさせていただくことを心より感謝申し上げるとともに、今年度も一心不乱となり、三次青年会議所の未来を切り拓くため身をもって行動してまいります。
【事業計画】
・会員拡大活動の促進に繋がる事業
・積極的な会員の各種大会への参加促進
2021年度 委員長所信
まちづくり委員会 委員長 片山 正彦
スローガン 「 挑戦し開拓する地域と共に 」
近年全国的な出生数の減少や首都圏への人口の一極集中など地方の人口減少がより一層進んでいます。三次市でも合併前の旧三次市と呼ばれるエリアの人口は、若干減少しているもののほぼ横ばいを維持していますが、旧町村エリアの人口はずっと右肩下がりとなっており、同じ三次市といえども抱える課題は地域毎に様々です。
私たちの住み暮らす三次市には四季折々の風景やその風土に育まれる産物そして産業など多くの魅力があります。これらは先人たちが時代の変化に対応しながら脈々と受け継ぎ守り育て今日を迎えることができていますが、近年の地方の人口減少や過疎など、今を生きる私たちも次代へ受け継ぐためには、このような課題に取り組まなければならないのではないでしょうか。
本年度まちづくり委員会では、私たちが住み暮らすまちの現状を理解し、都市部にはないもとより育まれた三次市の魅力とは何かを改めて調査研究を行います。
また「まち・ひと・しごと創生基本方針2020」にも都市部と地方との繋がりを築き、地方への新しい人の流れをつくるとあります。首都圏在住の男女を対象に行ったアンケートによると、地方圏暮らしに関心があると答えた割合は首都圏・地方圏出身者ともに約半数近くに上る調査結果があります。このことから交流人口の増加また流出人口の抑制を目指し、産業そして地域の活性化につながるように、行政や関係諸団体等と連携して三次市に新たな付加価値を見出す事業に取り組み、市内外への発信を行ってまいります。
結びに、この度まちづくり委員会委員長を拝命し身の引き締まる思いでございます。この度の大役精一杯邁進してまいる所存でございますので会員の皆様、諸先輩方、関係各位の皆様にはご指導ご鞭撻の程、心よりお願い申し上げます。
【事業計画】
・地域の魅力を調査研究する事業
・地域の魅力に付加価値を見出す事業
・地域の魅力を発信する事業
2021年度 委員長所信
人材交流委員会 委員長 兒玉 はるか
スローガン 「 To the people 」
昨今、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、生活様式が一変し、コミュニケーションにおいても新しい方法が求められ、今までのように直接会う機会が減ったままでは、仲間との繋がりが希薄化していく恐れがあります。また従来での方法では各種イベントも自粛せざるをえないといった状況で、このままでは活気のない社会へと転じてしまう事も否めません。ですが青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を導く為に活動している団体です。それらを見過ごすわけにはいかず、我々が地域活性化のリーダーとなるべく、会員一人一人がリーダーシップを発揮し、三次市を盛り上げていく必要があります。
~地域のリーダーとして成長に必要なことは~
「リーダーはリーダーにしか育てられない!」とトヨタ自動車のリーダー育成方針にあるように、地域のリーダーとして御活躍されている特別会員・先輩諸兄、豊富な経験を持つ会員からJAYCEEやリーダーとしての本質をまずは学び、知識・意欲・考察力・行動力の向上に繋がる育成事業を開催していきたいと思います。その事業を行う事により、リーダーとしての自覚・自信を高めていく一助としたいと考えております。
~三次青年会議所の活動は一人では行えない~
JCの三信条には修練という言葉があります。活動は楽しいばかりではなく、時には苦しく辛い中、活動を行う事もあります。会員同士が助け合い、共に切磋琢磨し合う事で、三次市発展へ繋げる為の一助となる事業が行えるものだと感じています。それにより強固な友情や、やりがいを感じ、達成感を共有できる事がJCの最大の魅力であると思いますが、側面で精神面・生活面を支えてくれる家族や職場の方々あってこそ活動を行うことができると考えます。その方たちに対し常に感謝の気持ちを持ち続けていることは当然ですが、それらの想いがしっかりと形として伝わるよう、事業を開催してまいります。
終わりに、このような大役を仰せつかり身の引き締まる所存です。三次青年会議所の会員として誇りを持ち、自身の成長はもちろんですが、会員の成長と三次市発展への一助となれるよう邁進してまいります。
【事業計画】
・リーダー育成事業
・家族交流事業
・3分間スピーチの実践