事業方針

2024年度 理事長所信

一般社団法人三次青年会議所 第72代 理事長 宍戸 敬宣

スローガン ~ Act for the future ~

 三次青年会議所は1952年の創立から明るい豊かな社会の実現のため、多くの課題や困難に向き合い、常に変革の旗手として地域をリードしてまいりました。
時代は令和を迎え、絶えず移り変わり、私たちの街も、人もその影響を受けながら新たな形を模索しています。この変革の中心には、青年会議所会員のエネルギーと情熱があります。
三次青年会議所はいつの時代も、そのような熱意を全力でサポートする責任と、新しい時代を築く大きな役割を担ってまいりました。そして先代たちが築き上げてきた基盤と、青年会議所が保有するポテンシャルは、我々最大の強みとなっております。しかし、その強みを活かすためには、私たち一人一人の行動と情熱が必要です。

 組織の力は、そのメンバーの力の集合であり、その力を最大限に発揮するために、私たち三次青年会議所は更なる進化を続けなければなりません。2024年度の第一歩として、理事長の役割を全うする事を固く誓い、新しい時代、新しいチャレンジ、そして新しい夢の実現に向けて、新たなスタートの瞬間を迎えたいと思います。


『人材育成について』
 人材育成は、私たち青年会議所が目指す地域発展の根幹をなすものであり、その重要性は計り知れません。我々の継続事業の一つでもあるこども市議会等を通じて、長きにわたり地域の人材育成にコミットしてまいりました。理事長を務めるこの期間中、人材育成に関する取り組みを最重要課題の一つと位置づけ、その強化と発展を目指してまいります。

 人材育成は種を植え、その種を大切に育て上げるプロセスに似ています。水や光、適切な土壌といった要素が欠ければ、その種は十分に成長することはできません。同様に、我々の組織のメンバーも、適切な教育、指導、そして心からの支援が必要です。
しかし、どれだけのリソースを投入しても、真の成果を得るためには、各会員が自らの成長を望み、自分を磨く意欲を持つことが不可欠です。この意欲の火を灯すこと、そしてその火が消えることのないようにサポートするのが、三次青年会議所としての役目だと感じています。
また、人材育成は終わりのない旅でもあります。成長とは限界がなく、常に新しい挑戦や学びが待っています。この旅を通じて、私たちは真のリーダーシップ、コミュニケーション、そして共感の力を磨き上げることができます。その成果はすぐには現れないこともあります。しかし、我々が今後、築き上げた基盤が、数年後、数十年後の地域の発展として実を結ぶことを確信しています。
このビジョンのもと、私たち三次青年会議所は、会員の人材育成、地域の人材育成に全力で取り組んでまいります。


『会員拡大について』
 我々青年会議所の活動の核心には、常に「人」がいます。会員一人一人の情熱と努力が、地域の発展や様々なプロジェクトの成功を支えてきました。しかしながら現在三次青年会議所は会員減少傾向にあり、志を同じくする人材確保が喫緊の課題であると考えております。
会員拡大を成功させるためには前提として我々の活動や理念、そして会員一人一人が多くの人々にとって魅力的であり、それを周知することが重要です。これらを全ての会員がよく理解し、どのような場面でも責任のある行動をとっていくことが新しい会員を迎え入れる、最大の要因になると考えます。

 新しい会員は、新しい視点、新しいアイディア、そして新しいエネルギーを組織にもたらします。しかし、単に数を増やすだけでは意味がありません。質の高い会員を増やし、その会員が活動に真摯に取り組む環境を整えることが求められます。
このような取り組みを進める中で、私は「質」を最も重視します。ただ会員数を増やすのではなく、真に地域の発展に貢献できる会員を増やすことを目指します。そして、新しい会員とともに、青年会議所の新たな時代を築いてまいります。


『地域発展について』
 私たちが生きるこの地域は、歴史の中で多くの挑戦と変革を経験してきました。その都度、地域を支え、発展の道を切り拓いてきたのは、ここに暮らす私たち一人一人の努力です。青年会議所としての我々の使命も、その歴史と未来に対する深い責任感から、地域の更なる発展を支えることにあります。私たちは、地域の実情を深く理解し、そのニーズに対応する活動を展開することで、地域の未来をより明るく、より豊かなものにする役割を担っています。
そして、この地域発展の取り組みの中で、私たち一人ひとりが成長し、より高いレベルのリーダーシップを発揮する機会を得ることができます。地域と共に成長し、その繁栄の一翼を担うことが必要とされています。

 今、地域には多くの新たな課題が立ちはだかっています。人口減少、産業の変化、新型技術の導入、環境問題など、これらを解決するためには、革新的な取り組みと、多様な関係諸団体との協力が不可欠です。
地域発展は継続的な努力を必要とします。一時的な成功よりも、持続可能な発展を目指すことが、真の地域貢献となることを信じて、そのための取り組みを継続的に進めてまいります。


『結びに』
 我々青年会議所はどのような時代であれ人の可能性を信じ、青年会議所の不変の価値、文化、伝統を守りながらも変化を恐れず、その起点であり続けてきたこと、それらを踏まえ今後も今まで同様によりよい社会の形成に尽力してまいります。
青年会議所会員が地域のため、明るい豊かな社会の実現のため活動できることは、会議所に送り出してくれている家族、または会社はもちろんのこと、長きにわたる先輩諸兄のご尽力、また関係諸団体のご理解ご協力があってのことです。
それらを決して忘れることなく胸に刻み、謙虚に真摯に、また大胆に地域と向き合ってまいります。
先輩諸兄、関係各位におかれましては、今後も変わらぬご指導ご鞭撻ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2024年度 副理事長所信

総務部門 副理事長 石井 麻視

「 TORCH ~心の火を灯す~ 」

 

 三次青年会議所は昨年、創立70周年式典を開催し、これまでの三次青年会議所の歩みに触れ、改めて70年の歴史の重さを感じることになりました。

 70年という長い歴史の間、日本では昭和の高度経済成長期で国全体が豊かになっていきましたが、その後バブルが崩壊し、平成になり日本の景気は低迷を続け「失われた20年」とも呼ばれる長い不況の時代を迎えました。現在の青年会議所会員の多くがバブルの崩壊から「失われた20年」の間に産まれ、かつてのように経済が右肩上がりに成長し、活気ある日本を知らずに大人になり、「ゆとり世代」や「悟り世代」などと呼ばれ世間では消極的で冷めた世代と認識されているのではないでしょうか。私自身も学生時代の就職活動時にリーマンショックによる内定取り消しや、新卒採用の相次ぐ中止を目の当たりにし、未来に希望を持てず、冷めた感覚を持っていたと自覚しています。

 しかし青年会議所には、熱い心を持った若者たちが在籍します。ですが、皆が最初から熱い心を持って青年会議所に入会したわけではありません。青年会議所に入会し、同年代の仲間たちと出会い様々な事業の構築を行い、また先輩方や市民の皆様、地域との係わりから、様々な課題や目標を見つけ、心の火を灯し熱い心を持つ若者になっているのです。

 近年、三次青年会議所は会員の人数が減少傾向にありますが、新たに一緒に活動をしていく仲間も少しずつ増えています。新入会員や若い世代の会員の心の火を灯すことができるよう、人材育成に取り組んでいかなければなりません。

 本年度、総務部門では三次青年会議所会員の人材育成を内部から取り組みます。例会事業の計画や準備へも部門に関わらず三次青年会議所全体として取り組み、宍戸理事長の掲げる「Act for the future」のスローガンのもと、未来の三次青年会議所の為に、会員一人一人の心の火を灯し、会全体が成長していけるよう熊谷委員長をはじめ、総務委員会のメンバーとともに活動して参ります。

 結びに、今年度三次青年会議所副理事長という重役を賜りましたことに感謝を申し上げます。これまで三次青年会議所に入会し、経験させて頂いた様々なことを糧に、三次青年会議所会員皆が成長できる組織となるよう全力で邁進して参ります。関係諸兄並びに関係各位の皆様には、絶大なるご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2024年度 副理事長所信

まちづくり部門 副理事長 沈 聖武

『 Mutual Aid ~No one will be left behind~ 』

 我が国においては2008年(平成20年)の1億2,808万人をピークに年々総人口が減少傾向にあります。また、それと比例するように生産年齢人口も減少し、他国に比べても急速に高齢化が進展しており、2005年以降は世界で最も高い水準となっています。

 私達が住むこの三次のまちを見ても、昭和22年の95,766人をピークに、平成16年の合併時の61,823人から、令和5年現在の48,901人まで、僅か20年足らずで2割もの人口が減少しており、ピーク時から見たら約半減という数字から見て取れるように、中山間地域では少子高齢化や労働人口の減少による後継者不足、地域産業の廃業・事業撤退などが進み結果として、都市部への人口流出による更なる過疎化、地域の担い手の不足という負のスパイラルが起き、地方創生や新しい教育振興に関する分野等においても、持続可能でダイバーシティ且つインクルージョンのある社会を実現するためには様々な課題が残っています。

 また、世界的な地球温暖化による気温の上昇や海面の上昇、それに伴う気候変動によって世界各地で大規模な山火事や洪水、干ばつ、猛暑や豪雨等の気象災害が発生しています。日本国内でも毎年甚大な被害が起きており、この三次のまちでも多くの影響が続いています。

 誰一人取り残さない社会、誰もが明日への希望を持ち、お互いを理解し認め合える豊かな社会を実現するためには、環境、経済、社会が統合的に向上した持続可能な地域づくりが重要となってきます。そのためには、私達一人ひとりが成長を止めることなく、お互いに尊重・協力し合い、社会の様々な課題に挑戦し続けることが必要です。

 青年会議所は、可能性を切り拓き、新しき時代を先駆ける団体です。我々三次青年会議所メンバーが誰よりも率先して成長し、リーダーとして地域社会の問題解決に積極的に挑戦し、自ら課題を解決できるよう能力強化を図り、故郷三次を盛り上げ、発展・成長させることで、明るい豊かな社会を築き上げていかなければなりません。

 今年度、副理事長という大役を務めさせていただくことで、より一層自己研磨を積み重ね、持続可能で環境に優しい魅力的なまちづくり、また、個人が持つ豊かな可能性を実現できる社会の形成、更には、10年、20年後、生まれ育った三次のまちを導いていけるリーダーの育成へと繋がる事業活動に邁進して参ります。

 最後になりますが、関係諸兄並びに関係各位の皆様方のご支援・ご理解に感謝を申し上げますと共に、変わらぬご指導・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2024年度  委員長所信

 総務部門 委員長 熊谷 龍臣

『 Pressing on courageously 勇往邁進 』

 

 昨年度三次青年会議所では創立70周年を記念とした事業を行い、そこで数多の先輩の皆様が、地域・社会の為に日夜惜しまず汗を流し、紡がれてきた財産に触れることが出来ました。今年度私たちはその歴史を継承し、会員13名でスタートしてまいります。数で言えば少なく感じてしまうかもしれませんが、一人一人が三次、社会の未来を真剣に考え、リーダーとして、地域を切り開こうとしている、そのような熱い気持ちを持ったメンバーの集まりであると私は考えています。そのメンバーが束となって「修練」「奉仕」「友情」という青年会議所の三つの信条のもと活動することによって、私たちの行う事業が自分たちだけでなく、市民の皆様、そして三次市の為となる事業へとなっていくのではないでしょうか。

 私も入会した翌年委員長という役を仰せつかりましたが、新型コロナウイルスが流行し、思うように活動できないもどかしさを感じていました。しかし、そのような中にあっても三次青年会議所の仲間たちは決してあきらめることなく、一筋の可能性を掴みながら事業を行ってまいりました。そして、花火の打ち上げ、ドライブインシアター、kidsどんちゃんと様々な事業を成功させ、その度に笑顔になる子どもたち、市民の皆様の姿に触れることで、個人では成しえない、青年会議所の底力と魅力を感じてまいりました。

 今年度総務委員会では、三次青年会議所が更なる発展を遂げるために、現在所属している、そしてこれから入会する会員が、青年会議所の活動の意義や魅力を学ぶことで、一人一人が持つ思いを活動につなげていけるような事業を行ってまいります。また、会員同士の交流を促進することでお互いの思いをより深く知り、絆を深めていけるような場を提供してまいります。

 結びに、今年度総務委員長という大役を仰せつかったことに感謝申し上げます。一年間会員、三次青年会議所、三次地域の皆様の為に活動し、さらに素晴らしい青年会議所へと成長させて次年度の活動へとつなげていけるよう邁進してまいります。

【事業計画】

・青年会議所活動の意義や魅力を学べる例会

・会員同士の交流を促す例会

2024年度  委員長所信

まちづくり委員会 委員長 近藤 愼之輔

『 未来への舵取り~Steering into the future~ 』

 現在、三次市には地域産業の縮小、産業が縮小したことにより後継者の不在といった様々な課題があります。これらの厳しい状況に直面する中で、私たちは地域の再生と持続可能な発展を追求していく必要があります。その礎となる重要な要素の一つが人材育成です。地域の未来を築くためには、質の高い人材が不可欠であり、それが地域全体の繁栄に繋がると考えます。

 地域産業と地域の発展は切っても切れない関係であり、また、そのどちらとも密接にかかわってくるものが人材であり、人材育成無くして地域の発展を目指すことはできません。その人材育成ですが、リソースを投入したからといってすぐに成果が出るものではありません。だからこそ今動き出すことが必要となってきます。

 我々三次青年会議所は継続事業としてこども市議会を通して地域の一員としての郷土愛を育み、将来の三次を担うリーダーシップとビジョンを持った人材の育成に取り組んできました。また、縮小してしまった地域経済を上向かせより良い地域発展に向かっていくためには将来の地域の担い手になるこどもたちの成長と同様に現在の地域の担い手である我々大人も成長していく必要があると考えます。

 我々三次青年会議所が自ら成長していくことはもちろん、新しき時代を先駆ける団体としてこの成長の輪を三次青年会議所の枠を越えて広げていき、地域のリーダーを育成すること、並びに、地域社会の結束を強めていくことで、地域産業と地域の発展、さらには、明るい豊かな社会を築き上げることに繋がっていくと考えます。

 次に、地域の発展にはその場所が持続可能で魅力的であることも必要です。そのためには地域の特色を活かしたイベントの開催、新たな産業の発掘や住民のニーズに応える活動を行う事で地域の結束を強化し、町ぐるみで地域の活性化に繋げていくことが重要であると考えます。

 最後になりますが、今年度は委員長の大役を仰せつかり、成長の機会を与えていただきましたことに深く感謝を申し上げますとともに、また、宍戸理事長の掲げる「Act for the future」という理念に基づき、全力をもって1年間、地域の発展に寄与するべく、委員長の職務に努めます。関係諸兄並びに関係各位の皆様のご指導とご鞭撻を受け賜わりますよう、心よりお願い申し上げます。

【事業計画】

・三次・庄原合同例会の開催

・こども育成事業

・まちづくり事業の開催