理事長・副理事長所信

2019年度 理事長所信

一般社団法人三次青年会議所 第67代 理事長 宮武 直樹

 

スローガン 「 ReBorn 」

<はじめに>

平成という元号が終わる今年、世界に目をむけると地球規模で早急に取り組まなければならない環境問題、社会問題が山積しています。にも関わらずアメリカを中心に自国第一主義が声高に主張され、国も個人も利己主義に走りこのままでは、地球が滅んででも自国の利益を優先しかねない現状であります。混沌としたこんな時代だからこそ、いつの時代も世のため、人のために尽くしてきた我々JCが立ち上がり、それぞれの国、地域で明るい豊かな社会の実現を目指し行動し、それぞれの地域が輝くことが地球規模の課題解決へと繋がっていくのではないでしょうか。

戦後の復興をめざし三次青年会議所は1953年志高い青年の情熱によって国内60番目、地方LOMの草分け的な存在として誕生し、以来、その歩みを進めて参りました。創立よりまちづくりに情熱を注いでこられた先輩方のご尽力には、並々ならぬものがあったことは想像に難くありません。

昨年創立65周年の節目を終えて改めて先輩方が行ってこられたすばらしい事業、運動をまのあたりにし三次青年会議所が、世の為、人の為につくし、まちづくりを行う唯一無二の存在であると強く感じました。

これからも先輩方から受け継いだ情熱は変えることなく歴史を紡いでいける団体であり続ける為に、今の三次青年会議所のあるべき姿を見つめなおしこれからの時代の変化にも柔軟に対応しつつもまちづくり、ひとづくり、ひいては世界平和へと繋がる様な力強い運動を行える団体へと進化すると共に、新しい青年会議所の形を模索すべく、「Reborn(リボーン)」をスローガンに掲げ、新たなる挑戦の第一歩を踏み出します。

『楽しく、情報発信力を備えた団体へ』

来年度、我々は楽しい三次JCを目指します。

楽しくとはそのまま人を楽しい気持ちにさせること、そして自分自身も楽しむこと。それは明るい豊かな社会の実現を追求するには必要不可欠な根幹の部分になります。

楽しいといっても「楽」をして楽しもうと言う事ではありません。

大きな志があり、それに向かって突き進む時、JC活動は辛く、険しい道を行かなければならない事は多々あり、多くの時間と労力を必要とします。

しかしその先に明確なゴールがあるならば、その途中経過はゴールを迎えたときの「楽しさ」と自己成長を実感できる喜び、仲間との友情へと変わるものです。

人からの指示を待ち、適当にやっていると楽しさはありません。明確な目的意識をもちJC活動を行えば、必ず楽しさは感じられます。きびしさを求める事もありますが、しっかりとやり抜いて「楽しさ」を感じられる団体を目指します。

又現在の情報化社会においてはSNSやyoutube等情報発信の方法は数多くあります。そんな時代だからこそ情報を一人でも多くの人に届けるスキルを身につけることは、青年会議所活動はもとより、企業においても求められています。すばらしい事業を行っても、それを知る人達がいなければ、その価値は半減してしまいます。しっかりと発信力を持った団体であることが求められます。

情報発信力を備えた団体になる為に積極的な広報活動を行います。

まずは目的が明確でわかりやすい事業を行い、発信し、多くの人に三次青年会議所が行う運動のすばらしさや楽しさを伝播していきます。

さらに時代に即した方法を検証し、より簡単に情報にふれることができるよう発信力の強化につなげます。

 

『SDGsに挑戦』

 

戦後先輩諸兄が進めてこられた「明るい豊かな社会」の実現は戦後からの復興を成し遂げ、生活水準もあがり不自由なく暮らせる時代となり物質的に豊かな社会は実現されました。

物質的に豊かである現代、これから求めるべき明るい豊かな社会とは「だれもが輝き、市民の心が豊かである社会」、ではないかと考えます。

天台宗の開祖最澄の言葉に『忘己利他』という言葉があります。自分のことは後にして、まず人に喜んでいただくことをする、そこに幸せがあるのだという言葉です。自己中心的な生活、利益追求のみを目的とした企業運営からは幸せを実感することはできません。しかしながら三次の企業、市民の皆様が同じ目標をもって地域の為に行動したならば、三次の発展に寄与し、それに伴い幸せを実感することができるでしょう。

その手法として国連が提唱する「SDGs」に挑戦します。SDGsとは全世界で取り組んでいく「誰一人取り残さない”世界の実現目標“」であります。これは国連が定めた目標達成の為地域の課題解決に企業や個人が取り組み豊かな社会の基盤づくりを行っていこうという取り組みです。

全世界的にも日本はSDGsへの取り組みが遅れており、2020年の東京オリンピックの際には全国的にこのSDGsへの取り組みが始まることは間違いありません。他の地域、団体にサキガケてさまざまな形でSDGsに取りくみ、SDGsの実践の見本となれるような事業を構築して参ります。さらには三次の企業や市民が取り組むきっかけをつくることによって明るい豊かな社会の実現を目指します。

 

 

『会員拡大』

私は青年会議所に入会後、LOM内、広島ブロック内のさまざまな役を経験するなかで先輩諸氏や仲間に私の未熟な部分、至らない部分をご指摘やアドバイスをいただき、常に成長し続けることができました。自らが教わったことを次代に継承する事が恩を返すことであり、活動期間に限りのある青年会議所の使命であると考えます。

青年会議所は長年、先輩諸兄が築いてこられた組織としての強固な土台があり、会議の方法をはじめ、委員会の運営や事業構築、礼儀、コミュニケーションの取り方など、様々なことを学ぶことができる団体,そして地域を牽引するリーダーシップを学べる場であります。

JCの良さがしっかりと伝われば入会してくれるメンバーは必ずいます。

新入会員が入れば、三次青年会議所に新しい風が吹き、今まで以上に「楽しさ」を感じられることは間違いありません。

メンバーが増えれば、それだけ三次の事を真剣に考える人数が増える、メンバーの成長は三次の成長です。明るい豊かな三次の実現の為来年は例年以上に拡大に取り組んでいきたいと考えています。

 

<結びに>

私は三次青年会議所に入会して7年目になります。もし、私が三次青年会議所に出合っていなかったら、今の私はいません。本当に世間知らずで、向上心のない人間でありました。今日があるのは、今まで色々なことを教えていただいた先輩方のおかげです。苦楽を共にした同志のおかげです。このいただいた御恩を返すのはまさに今であると思っております。

私は今以上にメンバーが三次JCに入会している事を誇りに思える団体に変革する事が私の恩返しだと考えています。

今年度初志貫徹の精神でどんな困難なことがあろうともやり遂げる覚悟は出来ています。

先輩諸兄の皆様におかれましては変わらぬご指導ご鞭撻を賜ることを、会員の皆様に絶大なる、ご支援、ご協力を賜りますよう心よりお願いを申し上げると共に、おかげさまと感謝の心を忘れず邁進してまいります。

1年間よろしくお願い致します。


 

2019年度副理事長所信

まちづくり部門 副理事長 佐々木 勝利

 

『一所懸命』何事へも貪欲に

本年度、一般社団法人三次青年会議所副理事長職という大役を仰せつかり、さらなる成長の機会を与えていただき、メンバー皆様に感謝を申し上げます。

(一社)三次青年会議所は創立以来、いつ如何なるときも時代に即応し、地域に根ざした運動を展開することにより、地域に望まれる魅力あふれる団体として、その歴史と伝統を築いてきました。

それは、単に時の流れが作り上げたものではなく、多くの先輩諸兄が志を同じくし、青年としての気概を持って活動をし、その積み重ねで築き上げられたものです。

そのことを我々メンバーは、今一度思い起こし、この素晴らしい三次青年会議所に所属していることに誇りを持ち、脈々と受け継がれる歴史と伝統を大切にし、しっかりと次世代へと引き継いでいく責任があると考えます。また、より地域から望まれる価値ある存在としてあり続けるために、時代に即した勇気ある行動を実行し、地域に頼られ望まれるあらたな地域(まち)の形を創っていくことが我々に課せられた使命であると考えます。 

①まちづくり部門

まちづくり部門ではあらたな地域(まち)を創っていく為に既にある地域の魅力や価値を発見するため、地域行事への積極的な参加を行います。そして、地域活性化を目的とする諸団体や行政と、相互の価値を高め合い、地域の魅力を向上させるために、共にまちづくりについて考える機会を作ります。さらに、数ある団体との関係を深め、より効率的・効果的な結果となるための有機的な方法でまちづくりに邁進していきます。

②家族交流部門

家族交流部門では有意義かつ充実した青年会議所運動を行う為にも、家族の理解と協力をなくしては始まりません。そこで、メンバーの家族と自分の家族とが接する機会を設け、まずは地域の一員である会員家族に日ごろの活動を知っていただき、JC活動をさせて頂いている感謝と活動へ理解を感じて頂ける場を設けます。

これらのことを踏まえ、理事長方針に基づき、自ら率先して行動し、副理事長としての力の限り一所懸命精一

杯貪欲に悔いの残らぬようその職務を全うする所存です。メンバーの皆様1年間よろしくお願い申し上げます。


 

2019年度 室長所信

会員拡大室 室長 今田 俊平

 

「Seize An Opportunity」

私たちが在籍する三次青年会議所は創設以来、明るい豊かな地域を目指したまちづくり、ひとづくり活動を行って参りました。その弛まないまちづくり、ひとづくり活動の原動力となるのが会員です。

しかしながら近年では、会員の御卒業などによる当青年会議所の会員数の減少から、前年度に比べ横ばいを保つのが精一杯という現状があります。少ない人数だからと言って活動を行えないわけではありませんが、一人でも多くの志を同じくする者を募ることは、活動の幅を広めることに繋がり、私たちが明るい豊かな社会の実現を目指す上で、重要なことであると考えます。

そこで、本年度は会員拡大室が中心となり、拡大活動に対する手法や考え方を見直すことからはじめ、在籍するメンバーが一丸となって拡大活動に取り組んでいける仕組みを確立して参ります。まずは、拡大をする上での土台作りとして情報の共有、展開が不可欠であります。地域で活躍している新たな人財を発掘する為に、毎月の理事会の際に拡大情報を共有し、対象者を明確にします。又、拡大活動、新入会員セミナー、OB会員との交流事業、会員一人ひとりの育成を実践してまいります。

青年会議所という団体ほど入会の動機がばらばらである団体はない、という話を耳にしたことがあります。私は、青年会議所活動を始める「きっかけ」はどんなものでもよいのではないかと思っています。どんなきっかけであれ、まずは青年会議所活動に参加してほしい。そしてその活動を通じて楽しさを感じながら、生涯つきあえる仲間を作り、自らも青年経済人として成長すると共に、脈々と受け継がれてきた先輩方のまちづくり、ひとづくりへの高い志を感じ取り、いずれは「三次市」のために一緒にまちづくり、ひとづくりの活動を行う同士になってほしいと思っています。

結びに、近年の厳しい社会情勢を受けて、会員拡大活動は本年度においても難航が予測されますが、本年度新たに設置された会員拡大室が先頭に立ち、未来の三次青年会議所を担う重要な役目であることを自覚し、常に危機感を持ちながら与えられた職務に対し全力で一年間を邁進していく所存です。

〔事業計画〕

01.組織の未来に向けた会員拡大計画の立案・実施

02.新入会員セミナー開催

03.OB会員交流事業の実践

04.積極的な会員の各種大会への参加促進

05.3分間スピーチの実践


 

2019年度 室長所信

SDGs企画推進室 室長 沈 聖武

 

『持続可能な社会の実現に向けて』

【事業方針】

「誰一人取り残さない-No one will be left behind」の理念の基、この地球から貧困や飢餓、深刻さを増す環境汚染や気候変動、頻発する自然災害、テロや戦争などがもたらす“人類の不安や不幸”を除去し、持続可能な社会を実現するために、国連では、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されているSDGs(持続可能な開発目標)が2030年までに達成すべき目標として掲げられています。

私達が住むこの三次のまちを見ても、中山間地域では都市部への人口流出による過疎化、少子高齢化による働き手の減少等に伴い、地域の担い手、後継者不足問題がおき、あるいは地方創生や教育再生に関する分野等においても、持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現するためには様々な課題が残っています。

「誰一人取り残さない」社会、引いては、市民の皆様が今より、より多くの幸せを感じられる、活力ある豊かで明るい社会を実現するためには、私達一人ひとりが歩みを止めることなく、経済、社会、環境の統合的向上が実現されるまちづくりが重要となってきます。他団体にサキガケて様々な形でSDGsに取り組みSDGsの実践の見本となれるよう、私達一人ひとりが成長を止めることなく、挑戦し続けることが必要です。

青年会議所は、可能性を切り拓き、新しき時代を先駆ける団体です。我々三次青年会議所及び三次青年会議所メンバーが誰よりも先に成長し、リーダーとして地域の問題解決に積極的に挑戦し、自ら課題を解決できるよう能力強化を図り、故郷三次を盛り上げ、発展・成長させていかなければなりません。

先の「誰一人取り残さない」を実現するためにも、SDGsに関する基礎的な知識を学び、三次青年会議所メンバーおよび地域・市民にSDGsを浸透させ、一般市民や民間企業・団体と連携を図りながらSDGsの周知及び達成を促し、少しでも多くの人の意識が変わるよう努めます。そして、何か一つでも行動を起こしてもらうことを目標に、SDGsを原動力とした地方創生、持続可能で強靱であり、環境に優しい魅力的なまちづくり、個人が持つ豊かな可能性を実現できる社会づくりへ繋がる事業活動に邁進して参ります。

最後になりますが、会員の皆様、諸先輩方の皆様方のご支援に感謝すると共に、変わらぬご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

【事業計画】

①SDGs普及推進活動