2025年度 理事長所信

一般社団法人三次青年会議所 第73代 理事長 石井 麻視
スローガン 「Mashup!」
【はじめに】
私は昭和の終わりに三次で生まれました。
物心がついた頃には時代は平成となり、いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれる世代で学生生活を過ごし、就職活動期にはリーマンショックという不景気のなか、未来に希望を抱けないまま社会人としてスタートしました。社会に出てから、目の当たりにしたことが世代間による価値観の違いでした。学生時代とは違い様々な年代の方と関わる中で、自分の持っている価値観だけで物事を判断するのではなく、様々な価値観を持った人たちの意見を受け入れていくことの大切さを学びました。社会の流れが目まぐるしく変化し、ますますダイバシティが意識される中、20歳から40歳と幅広い年齢を対象とした青年会議所という組織がこれからも存続していく為には、社会の変化に柔軟に対応し、多様性を尊重していくことが求められてきます。一人一人がそれぞれ違う価値観を持っていることを理解し、優劣をつけることなく受け入れていくことが組織の存続また成長に繋がっていくのではないでしょうか。
三次青年会議所は1952年に創立し、73年というとても長い歴史を持っています。時代が変化していく中で三次青年会議所は、先輩諸兄による時代に合わせた活動のおかげで、歴史を紡いでまいりました。私たちも三次青年会議所の歴史をさらなる未来へ紡いでいくため、一人一人の個性を活かし、時代の変化、新しい価値観を取り入れ、若者たちの、若者たちのための三次青年会議所を作ってまいります。
本年度のスローガンを「Mashup!」と掲げさせて頂きましたが、本来、「Mashup」とは異なる二つのものを組み合わせて新しく作られた音楽等のことを意味しますが、そうした音楽のように様々な価値観や個性を組み合わせて新しいものを作っていきたいとの思いから、このスローガンとさせて頂きました。
三次市の人口減少とともに三次青年会議所の会員も減少していますが、会員が少ないからこそ、一人一人の個性や能力が生かせる団体でもあります。会員が少ないからといって引け目を感じることなく、一人一人の個性を生かせる団体ということを強みとし、本年度も会員一丸となって活動してまいります。
【基本方針】
・地域の若者と三次青年会議所のMashup!
・地域と三次青年会議所のMashup!
・未来を担う子どもたちと三次青年会議所のMashup!
・メンバーの個性と三次青年会議所のMashup!
・地域の若者と三次青年会議所のMashup!
三次市また近隣地域には、まちをもっと元気にしたい、良くしたいと思っている若者がまだまだたくさんいます。そして三次青年会議所の存在さえ知らない若者もたくさんいます。まだ出逢っていない若者たちに三次青年会議所の存在、活動、魅力を知ってもらうことで、私たちの思いに共感し、共に活動してくれる仲間を増やしていく行動をしてまいります。新たな仲間が増えるということは新たな考えを知るということであり、それは三次青年会議所にとっても成長の機会でもあります。新たな仲間を増やして私たちも成長していきましょう。
・地域と三次青年会議所のMashup!
国内の人口減少、少子高齢化が進む中、三次市も例外なく人口減少が進んでおります。それに伴い、市内の各地にあった商店街の店舗数の減少や、子どもたちが外で遊ぶ姿を見る機会が少なくなるなど、地域の活気が失われつつあるのではないでしょうか。青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、活動しています。三次青年会議所も、その時代にあった形で、明るい豊かな社会の実現を目指した活動を行ってきており、時代が変わっても地域の為に活動しているという根本は変わりません。本年度も三次市に暮らす市民の皆様が明るい気持ちになれるような活動を行ってまいります。
また、三次青年会議所の会員が頑張っている姿を見せることで、三次のまちをさらに明るくしていきましょう。そして今までもこれからも地域に根付いた活動を行い、昨日よりも今日が少し明るい三次になるよう会員全員で取り組んでまいります。
・未来を担う子どもたちと三次青年会議所のMashup!
以前より三次青年会議所ではこども市議会を主催しておりました。またイベントの開催など子どもたちに向けた事業も実施しています。振り返ってみると、私たちが子どもの時に参加したイベントが、実は三次青年会議所が企画した事業であったと今になって知ったものがありました。人口減少が進む日本の未来を担う子どもたちのために、三次青年会議所だからできるかたちで、子どもたちへ向けた事業を行い、地域の子どもたちの成長に繋がる機会を提供します。
・メンバーの個性と三次青年会議所のMashup!
一人一人の個性が輝くためには、その人自身が魅力的でなければなりません。
魅力的な人間となるためにも、リーダーシップを磨き、共感力を高め、自身の成長を続けていく必要があります。会員全員に成長の機会を提供し、一人一人の個性が輝く団体としてまいります。
しかし個人の個性を伸ばし輝く団体になったとしても、三次青年会議所自体が良くなるのも、悪くなるのも会員一人一人の行動ひとつだと思います。他の誰かがしてくれるではなく、一人一人が三次青年会議所に対しての責任をもって行動していけるような組織となるよう、取り組んでまいります。
結びに
私は三次青年会議所に入会し、様々なことを学ばせて頂きました。それは会社にいるだけでは学べないことでした。会員の皆様にも40歳までという決められた時間の中でたくさんの事を学んで欲しいと思うとともに、私ももっとたくさんのことを一緒に学んでいきたいと思います。
最後になりますが、私たちが三次青年会議所として活動ができているのは、これまで三次青年会議を支え、守ってこられた先輩の皆様、地域の皆様、そして会員のご家族や会社の方々のご理解とご支援があってのことです。それらを忘れることのないよう、精一杯活動して参ります。関係諸兄並びに関係各位の皆様には、絶大なるご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年度 副理事長所信

まちづくり部門 副理事長 熊谷 龍臣
Link~つながり~
近年全国的に少子高齢化や過疎化が問題となっていますが、私たちが生活する三次市においても例外ではありません。市のHPに掲載されている人口予測においては、令和42(2060)年の三次市の推計人口は28,870人で,平成27(2015)年の約50%にまで落ち込むとされています。人口の減少が進めば社会的なインフラの維持が難しくなり、現在私たちが当たり前に享受している生活が難しくなることも考えられます。一方で私たち今を生きる若者世代は、将来三次で生活する方々が、今後も三次に住み続けたいと感じていただけるようなまちづくりをしていかなければなりません。
今年度石井理事長のもと、当部門では若者、地域、子どもたちに向けたまちづくり事業を推進してまいります。理事長所信の「Mashup!」とは若者、地域、子どもたちとつながり、連携して、魅力的な事業を行っていく事であると考えています。三次市には、現在の厳しい現実の中でも、地域の魅力を発信し続けている個人や団体が存在しています。それらと連携することで、三次青年会議所と、個人や団体とのつながりを形成し、よりよいまちづくりを実現することを目指します。事業にあたっては多くの課題がありますが、若者、地域、子どもたちとのつながりを大切にしながら、貞末委員長と共に一つ一つ克服し、事業を構築してまいります。
特に、未来を担う子どもたちに向けては、三次市に住み続けたいと思っていただけるような事業を行ってまいりたいと考えています。将来三次市が維持・発展していくためには、その時中心になっていく子どもたちの存在は欠かせません。地域の魅力を発見し、三次市に愛郷心を抱いていただけるような事業構築を目指します。
私は三次青年会議所に入会して 7 年目を迎えます。これまで青年会議所では多岐にわたる経験をさせていただきました。決して順風満帆ではなく、数多くの失敗を経験してきましたが、その度に学び成長する場をいただいたと感じています。今年度副理事長という大役をいただいたことは、私にとって大きな挑戦であり、その責任に恥じないよう全力で努めてまいります。関係者の皆様方に心から感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導とご
支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年度 室長所信

会員拡大室 室長 加藤 深雪
ブーケンビリア ~拡大への情熱~
全国で60番目、広島県内では3番目に誕生した、この三次青年会議所は今年で73年目を迎える歴史のある団体だが年初会員数11人と数少ない。三次青年会議所創立当初は約9万人であった三次市の人口は年々減少の一途をたどり、現在は5万人を切っている状況ですが、この三次市には約8000人の20~40歳までの若者が住み暮らしており、その中から地域を想う仲間を発掘していく事が私の使命だと考えております。
今年度、石井理事長のもと、会員拡大室では主な手法として異業種交流会を行い、三次青年会議所の認知度向上並びに会員拡大を大きな目標に掲げて活動し、拡大目標人数を10人に目指します。更に青年会議所が所在していない近隣地域にも拡大の視野を広げて参ります。
また、これからの三次青年会議所と地域の発展と未だ見ぬ仲間、ひいては私達会員のために会員拡大運動を行えるようテーマを「ブーケンビリア~拡大への情熱~」といたしました。ブーケンビリアの花言葉が情熱や熱心、魅力あふれると会員拡大活動に欠かせない言葉・心情だと捉え、テーマにと考えました。会員拡大活動をメンバー一丸で行った先には個性豊かな新たな仲間との出会いや切磋琢磨し、地域を想う人財が溢れる輝かしい三次青年会議所へと成長していけたらと考えております。
結びに今まで私は会員拡大活動に対して苦手意識を感じていた所に、石井理事長から拡大室室長という大役をいただけて、青年会議所とはいつまでも成長が出来る団体だと再認識いたしました。また会員拡大活動は現役会員だけで行うには限りがあります。先輩諸兄姉に心を寄せていただければ更なる飛躍を遂げることが可能になります。そして、これまで三次青年会議所にご協力いただきました関係各位並びに地域の皆様に感謝と今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年度 委員長事業計画

まちづくり部門 委員長 貞末 隆之
Building a Future Together in the Community「地域と共に未来を築く」
私たちまちづくり委員会は、今年度石井理事長が掲げる『Mashup!』の理念のもと、若者、地域、子どもたちとのつながりを大切にしながら、明るい三次市の実現を目指して活動してまいります。本委員会は、会員と市民の皆様とのつながりを深め、三次市の未来を築く重要な役割を担っています。三次市の未来のためのまちづくりを、皆様と力を合わせ、この一年間取り組んでまいります。
近年、ICT化が進む中で、人と人との直接的な関わりが減少し、暮らしの中で本当に大切なつながりが失われつつあるのではないかと危機感を抱いています。より良い三次市の未来を築くためには、青年会議所会員と、若者や地域、子どもたちがつながり、ともに事業を構築していくことが重要であると考えています。
若者とともに作る事業では、若者同士の交流促進、新たなつながりの創出、ともに未来を考える仲間を作るといった事業を行ってまいりたいと考えています。
地域とともに作る事業では、三次市の多種多様な地域の魅力の再発見、地域の活性化や、魅力の発信といった事業を行ってまいりたいと考えています。
子どもたちとともに作る事業では、未来の三次市の担い手である子どもたちが、自分たちの三次に対する思いを伝えることの出来る事業や、子供たちが将来「三次に住み続けたい」と思えるようなきっかけを作る事業を行ってまいりたいと考えています。
これらの事業を通して、人と人のつながりを再構築し、誰もが誇れる三次市の未来を創造してまいりたいと考えています。
結びに、昨年入会し、今年卒業を迎える私を委員長という大役に任命いただき、成長の機会をいただきましたことに心より感謝申し上げます。多くの課題に直面することもあるかと存じますが、三次青年会議所の仲間と力を合わせ、乗り越えてまいります。卒業後には、青年会議所の一員であったことを誇りに思えるよう、この一年全力を尽くして取り組んでまいります。関係諸兄並びに関係各位の皆様には、引き続きご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
【事業計画】
・若者同士の交流事業
・まちづくり事業
・子ども育成事業
2025年度 広島ブロック野球大会

公益社団法人日本青年会議所
中国地区広島ブロック協議会
2025年度 広島ブロック野球大会
実行委員長 片山 行彦
私は、本年度の広島ブロック野球大会の実行委員長を拝命させていただきました。誠に光栄に思うと同時に、その責任の重さをひしひしと感じております。この大会は、ブロック協議会が行う事業であり、LOM同士が切磋琢磨し交流を深める事業です。また、熱戦を繰り広げる場であるだけでなく、LOMの結束を深める重要な機会でもあります。
この度、9年ぶりに三次の地で開催される運びとなり、三次青年会議所の現役会員だけではなく広島ブロック各LOMの会員の皆様、そして先輩諸兄姉に多大なるご支援を賜り厚く御礼申し上げます。この大会が、三次の地で行われることを心から嬉しく思っております。
私たち三次青年会議所は、今年度11名の会員で、運動・活動を行っています。青年会議所会員一人ひとりが持つ夢と情熱、その背後にある家族や多くの仲間の支えに心を寄せ、会員の皆様が存分に力を発揮できる環境づくりに努めます。そのために、安全で楽しい大会運営を目指し、実行委員一同、全力を尽くして参ります。
この大会では、競技だけでなく、他のLOMの会員と交流する時間を大切にします。お互いの経験や意見を共有し、今後の活動に活かせる貴重な時間となることでしょう。この交流を通じて、新たなアイデアや協力関係が生まれ、私たちの活動が一層充実したものになることを期待しています。さらに、参加される皆様が大会を通じて感じるスポーツの力、そしてそれがもたらす仲間との絆や地域への愛情は、私たちの活動の原動力となります。
結びになりますが、この大会が青年会議所会員たちにとって思い出深い経験となり、また、スポーツの持つ力を感じる場となることを心より願っております。皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。